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by 708-z

Fuck Forever

最近コステロを聞く
うぁ〜ミスチルっぽいと感じた。
しかしよく考えてみるとおかしい。

コステロがミスチルっぽいのではなく、ミスチルがコステロっぽいはずなのだから。
同様に、初めてシェリル・クロウを聞いたとき、ラブサイケデリコだと思った。逆だ。

先入観というか、先にある前提というのは厄介だと思う。


話は変わり、イギリスからは相変わらず、どんどん新人が登場してる。
ちょっと遅いのもあるが、チェックしたのは

1990s
Mika
The KBC
Shitdisco
Klaxons
The Pigeon Ditectives
Good Shoes

で、The Pigeon Ditectivesが一番好きだ。理由はまだ第一印象程度なんでなんとなく。

それにしても、上記以外のここ数年のイギリスの新人は雑誌なんかでインタビュー記事読んでもブリットポップ以後の世代だということの意識的だと思う。

政治と戯れ、ブリットポップというメディアのハイプという負の側面を取り去って、イギリスのロックが元気だったという良い側面のみを上手くすくい取っているようだ。

Babyshamblesの『Fuck Forever』の一節

What Im saying, what i'm saying
Whats the use between death and glory?
I cant tell between death and glory?
Happy endings, no, they never bored me
Happy endings, they still don't bore me
But they, they have a way
They have a way to make you pay
And to make you toe the line
Sever the ties
Because I'm so clever
But cleverly wise

Fuck forever
If you don't mind
Oh fuck forever?
If you dont mind, dont mind,i dont mind,i dont mind

Oh whats the use between death and glory?
I cant tell between death and glory?
New labour and Tory
Pergatory and no happy families

New labourとはイギリスの労働党のこと。Newがつくのは、ブレアが党首となりこれまでの大きな政府を目指す党から変わったことを示すためにこう称したからだ。Toryとは、サッチャー、メージャーと18年間つづいた保守党のこと。

ブリットポップでは栄光を目指し、ブレア率いるNew laborと戯れた。そして97年の総選挙で労働党が大勝し政権に返り咲く。ブレア政権はどちらか言えばToryよりの政策をとり、期待していた栄光は訪れなかった。というわけで21世紀の今あえてブリットポップの負の側面に、Fuckという言った。

この詩は、まさにブリットポップ後のイギリスのロックを表している。時代や社会から完全とは言えないが自由な音楽を奏でることが可能になった証だ。

しかし、Babyshamblesがあえて触れているのも一種のポーズと言える。

ロックな何かに反抗(異議申し立て)する音楽だ。この詩は、前の時代に反抗しているのだ。しかし、その他の日常の細かなことと、前時代を同列にFuckとこの曲は歌う。もうその程度のレベルで考える事でしかなくなっているのだ。



今のイギリスのロックを手短に言うならば、ブリットポップの良い部分を最大限に引き継ぎ、自由にそしてロックの反抗というイメージを用いつつロックの為のロックを演じている、という所だろうか。
by 708-z | 2007-07-08 04:24 | music